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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第8章 艶男
「今日、お前の様子をみて最終結論を出そうかと思ってたんだがな…

だいぶ前からオファーの来てた役だ──…お前には無理だと思ってずっと断ってた…」


「勝手に決めんなよ」


「いや決めるさ…無理な役をやらせて評判落ちれば今後の俳優業に大きく響く──」

「………ガキの俺には無理って役なわけだ?」

「ああ…まあな──来てたのはコレだ…」

社長はそう言って脚本を見せた。


「源氏物語──…」

タイトルにそう書かれてある。

「ああ、まあ昔でいうポルノだな…その代わり単純なエロではその辺の大衆ポルノと変わらん。それじゃ困る──」

「………」

「源氏物語の主役と言えば数々の浮き名を流した“光源氏”スケコマシだ」

「スケ…っ…」

「いいかえれば艷男(色男)だ──艷だ、艷がないといかん…それこそ台詞を語らずとも表情、仕草だけで滲み溢れる艷!

画面の向こう側の女達を触れず喘がせて逝かせるそのくらいの艷だ!俺が思うのはな。
……それがないとただの安いポルノになる…そこが難しい所だ──

できるかお前に?あ?やってみるか?やれそうか──?」

社長は立て続けに詰問してくる。


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