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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第10章 キャスティング

手持ちぶさたからか健兄はカウンターに腰掛けると、天井から何から店の雰囲気を眺めていた。
「注文は決まった?」
「ああ、店のお奨めって何だ?」
「お奨めは和らぎセットで和食と洋食があるよ」
そう言って、ランチメニューとは別の和らぎメニューを見せる。
「ならそれの和食で…」
「了解!」
注文を受けてあたしはメニューを伝票に書き込んだ。
「久し振りですね」
カウンターを仕切るマスターが親しみ浮かべて声を掛けていた。
「この間、来てくれましたよ」
「お?」
マスターはカウンターの向かいの壁に飾った聖夜のサインを指差す。
「へ〜、一人で?…」
「一人で来てあとから楠木さんも来たけど?」
厨房に入ったマスターの代わりにあたしが答えた。
「ああ、楠木とね。聖夜はどうだった?」
「どうって?」
夏希ちゃんが居候してから一度も自宅に帰って来なかった健兄は何かを探るように聞いてくる。
「いや、何もないなら別にいいが…そか、…なんも無かったか…」
「……?」
健兄は何やら語尾を小さく呟いている。
大有りに有ったけど知らせるわけがない──
黙って水を口にした健兄を放置してあたしはホールの仕事を片付けにいった。
「注文は決まった?」
「ああ、店のお奨めって何だ?」
「お奨めは和らぎセットで和食と洋食があるよ」
そう言って、ランチメニューとは別の和らぎメニューを見せる。
「ならそれの和食で…」
「了解!」
注文を受けてあたしはメニューを伝票に書き込んだ。
「久し振りですね」
カウンターを仕切るマスターが親しみ浮かべて声を掛けていた。
「この間、来てくれましたよ」
「お?」
マスターはカウンターの向かいの壁に飾った聖夜のサインを指差す。
「へ〜、一人で?…」
「一人で来てあとから楠木さんも来たけど?」
厨房に入ったマスターの代わりにあたしが答えた。
「ああ、楠木とね。聖夜はどうだった?」
「どうって?」
夏希ちゃんが居候してから一度も自宅に帰って来なかった健兄は何かを探るように聞いてくる。
「いや、何もないなら別にいいが…そか、…なんも無かったか…」
「……?」
健兄は何やら語尾を小さく呟いている。
大有りに有ったけど知らせるわけがない──
黙って水を口にした健兄を放置してあたしはホールの仕事を片付けにいった。

