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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第12章 帰省
なんだかあたしをそっちのけで二人で乾杯しながら飲み始めている。

「俺らの結婚式の引き出物は多恵子んとこの総本家 辻庵の紅白饅頭だな!」

「は!?」

調子に乗り始めた高槻はデカイ声で言い始めた。

離れた席から決まって“いよっご両人!”なんて冷やかしが飛んでくる。

「いいよ、金粉多目に振ってあげる」

こらこら、多恵ちゃんまで…

「じゃあご両人に酌をー」

元々仲の良かったクラスメイト達は皆して悪乗りで披露宴ゴッコが始まり出した。

一人が日本酒を手にして両家のご両人の前に来てお酌をしていく…

「ちょっと、なんでビールに日本酒入れるのっ!?」

「まあまあ、酒豪の新妻が堅いこと、言わない言わない!」

盛り上がりの空気を濁しちゃならんと酌を受ければクラスメイトはやりたい放題だ。

目の前にはいつの間にか色んな酒類を手にしたクラスメイトの列が出来ていた……


皆して高槻よりあたしに酌をすすめてくる…

「こらこらそこっ!?誰が泡盛の酒樽抱えろって言った!?」

「バレた?」

酒豪を今日こそ潰してやろうなんて魂胆見え見えの笑みが皆ありありと浮かんでいた──

「やっぱ地元っていいな」
「………」

高槻は賑やかな宴会風景を眺めてそう呟いていた。

「大学終わったら帰ってくればいいじゃん」

あたしはすっかりチャンポン味になった酒を飲みながら何気に言う。

高槻はそんなあたしをチラリと見た。


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