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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第16章 バイトのきっかけ

春姉はあたしのコーヒーと食べ掛けのケーキを手にすると
「おいで、向こう行こ!」
そういってカウンターに誘導した。
春姉のお喋りに乗せられて、あたしは就活が上手く行かないこと。失恋で宛もなく友達に付いてきたこと、全てをさらけ出して話し、大泣きしながらケーキを食べた。
豪快なあたしの泣きっぷり。オーナー夫婦は笑い、サラリーマンの高田さんはどこか微笑まし気に見ていたのを覚えている。
甘くて美味しくて柔らかいケーキ。
その日は特別にしょっぱい涙の味がした──
あの味をあたしは今も忘れない。
後から聞いた話し。
あの日のケーキとコーヒーは春姉が高田さんに払わせたらしい──
思いきり泣いたあたしは何かの箍が外れたように失恋を吹っ切りほんとのコーヒーの味を味わえるようにいつしかなっていた……
上質なアロマ
心が穏やかだとほんとに美味しくて味わい深い──
コーヒーってこんなに色んな味があったのかと…
テーブル席からいつしかカウンター席があたしのお気に入りになり、カウンター近くでは挽き立てのコーヒー豆から抽出された煎れたての薫りが直に漂う──
いつかはこんな人達が集まって笑い和えるコーヒーショップを開きたい──
あたしのこの夢は
ここにいる人達との出逢いがあったからこその理想の夢だった──
「おいで、向こう行こ!」
そういってカウンターに誘導した。
春姉のお喋りに乗せられて、あたしは就活が上手く行かないこと。失恋で宛もなく友達に付いてきたこと、全てをさらけ出して話し、大泣きしながらケーキを食べた。
豪快なあたしの泣きっぷり。オーナー夫婦は笑い、サラリーマンの高田さんはどこか微笑まし気に見ていたのを覚えている。
甘くて美味しくて柔らかいケーキ。
その日は特別にしょっぱい涙の味がした──
あの味をあたしは今も忘れない。
後から聞いた話し。
あの日のケーキとコーヒーは春姉が高田さんに払わせたらしい──
思いきり泣いたあたしは何かの箍が外れたように失恋を吹っ切りほんとのコーヒーの味を味わえるようにいつしかなっていた……
上質なアロマ
心が穏やかだとほんとに美味しくて味わい深い──
コーヒーってこんなに色んな味があったのかと…
テーブル席からいつしかカウンター席があたしのお気に入りになり、カウンター近くでは挽き立てのコーヒー豆から抽出された煎れたての薫りが直に漂う──
いつかはこんな人達が集まって笑い和えるコーヒーショップを開きたい──
あたしのこの夢は
ここにいる人達との出逢いがあったからこその理想の夢だった──

