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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第26章 君のために

真っ赤な太陽が落ち始め、辺りが鮮やかな茜に染まっていく。
素晴らしいくらいに雄大な景色。始めてみたその美しさについお湯を入れたラーメンを忘れてしまった…
「はいカット! 夕焼けに見とれるのもいいけどラーメンは食べながらお願いします」
一度目のNGをもらってしまった。
夕陽には限りがある。あまりNGは許されない、あたしは今一度気を引き締めて撮影に挑んだ。
マリオはもう一度お湯を注いだ。
「こっちにはいつ着た?なんか段取りの取り方早かったけど」
「今朝。実はプライベートの旅行中で──」
「……?」
「ほんとは九州に行くはずが社長の無理強いで北海道に…食べ物美味しいからこっちでもよかったけど」
「なるほど、こうなるのを予想はしてたわけかお宅の社長は…」
「………」
言いながらマリオはカップラーメンを手に取りあたしに渡した。
「でもラーメンの仕事するなんてなんか意外──」
「僕が?」
あたしは頷いた。
いいころあい。蓋を少しだけ残してぶら下げたままちょっと硬めの麺をほぐしまた香りを堪能する。
いつもスーツでビシッと──
それか着崩してワイルドに──
そんなイメージのマリオがモコモコとしたフードを被ってカップラーメンはやっぱり意外過ぎる。
息を吹き掛けて冷ましながら一口啜ると頬張り過ぎたせいか少しむせた。
素晴らしいくらいに雄大な景色。始めてみたその美しさについお湯を入れたラーメンを忘れてしまった…
「はいカット! 夕焼けに見とれるのもいいけどラーメンは食べながらお願いします」
一度目のNGをもらってしまった。
夕陽には限りがある。あまりNGは許されない、あたしは今一度気を引き締めて撮影に挑んだ。
マリオはもう一度お湯を注いだ。
「こっちにはいつ着た?なんか段取りの取り方早かったけど」
「今朝。実はプライベートの旅行中で──」
「……?」
「ほんとは九州に行くはずが社長の無理強いで北海道に…食べ物美味しいからこっちでもよかったけど」
「なるほど、こうなるのを予想はしてたわけかお宅の社長は…」
「………」
言いながらマリオはカップラーメンを手に取りあたしに渡した。
「でもラーメンの仕事するなんてなんか意外──」
「僕が?」
あたしは頷いた。
いいころあい。蓋を少しだけ残してぶら下げたままちょっと硬めの麺をほぐしまた香りを堪能する。
いつもスーツでビシッと──
それか着崩してワイルドに──
そんなイメージのマリオがモコモコとしたフードを被ってカップラーメンはやっぱり意外過ぎる。
息を吹き掛けて冷ましながら一口啜ると頬張り過ぎたせいか少しむせた。

