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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第26章 君のために

せっかくの旅行──
のんびり温泉、と美味しい食べ物で舌鼓!──…の筈が、健兄のあり得ない策略であたしはめちゃ忙しい…
「ちょっとトイレに…」
「また!?」
15分置きにトイレに立つあたしに夏希ちゃんは表情を曇らせていた。
大きな海鮮居酒屋の二階にいるロケ班の打ち上げ。あたしは一階のテーブル席を立つとトイレに行くふりをして二階に上がる。
「あ、おかえり。お腹大丈夫?」
「…っ…な、なんとかっ…」
ちょこちょこと席を外すあたしにマリオはそう声を掛けていた。
豆な移動がいい運動になったのか、居酒屋にきて一時間を過ぎた頃には消化の早いカップ麺は腹から消え、マリオが注ぐ酒と新鮮な活き造りに手が進み始める。
「日本酒もワインもイケるならかなり酒豪だな」
マリオはあたしの呑みっプリを見てそう呟いていた。
「ところで彼氏は留守番?」
「うちの社長と食事してます」
まさか同じ場所の一階と二階、掛け持ちで行ったり来たりしてるとは言えず、あたしはテキトーに誤魔化した。
のんびり温泉、と美味しい食べ物で舌鼓!──…の筈が、健兄のあり得ない策略であたしはめちゃ忙しい…
「ちょっとトイレに…」
「また!?」
15分置きにトイレに立つあたしに夏希ちゃんは表情を曇らせていた。
大きな海鮮居酒屋の二階にいるロケ班の打ち上げ。あたしは一階のテーブル席を立つとトイレに行くふりをして二階に上がる。
「あ、おかえり。お腹大丈夫?」
「…っ…な、なんとかっ…」
ちょこちょこと席を外すあたしにマリオはそう声を掛けていた。
豆な移動がいい運動になったのか、居酒屋にきて一時間を過ぎた頃には消化の早いカップ麺は腹から消え、マリオが注ぐ酒と新鮮な活き造りに手が進み始める。
「日本酒もワインもイケるならかなり酒豪だな」
マリオはあたしの呑みっプリを見てそう呟いていた。
「ところで彼氏は留守番?」
「うちの社長と食事してます」
まさか同じ場所の一階と二階、掛け持ちで行ったり来たりしてるとは言えず、あたしはテキトーに誤魔化した。

