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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第28章 ラブチェス

店の雰囲気を味わいながら果実のジュースを口に含み、ふとこちらを向いたマモルさんは少しだけ目を丸くして笑みを溢す。
「なに? そんなに見つめられると勘違いしちゃうけどいいの?」
「えっ!?」
微妙に焦る。勘違い? それは困る──
見ていたことを誤魔化すように慌ててピザを口に詰めたあたしをマモルさんは尚更楽しそうに笑って見つめる。
そして「やっぱりいいな…」手元のグラスをカランと回し、俯き加減でそう呟いていた。
マモルさんの甘いマスクが少し照れたように頬を染めている。
「……っ…」
あれ!? やばい……ドキッとしたかもしんない?──
「ちょっと御手洗いに…」
大人の男のハニカンだ表情にちょっとグラッときたらしい。
あたしはそんな自分の精神状態を懸念して、早々にその場を外した。
やばいやばい、そんな単語を連呼する。用を足し、手を洗うと着信を伝えるイルミネーションが光ったままの携帯電話を手にとった。
美容院の前で確認した時に気付いていたメール。送信主の夏希ちゃんともう一人、高槻の名前のメールはまだ開封していない。
あたしは高槻からのメールを開いた。
“今度住むとこ探しにそっちにいく”
「………」
そろそろ就職に備えての準備を始めるのだろうか。高槻がこっちにきたら益々、近辺が騒がしくなりそうだ──

