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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第30章 バイトの王子様

「藤沢さん」
集めた髪をゴミ箱に捨てていると店長に呼ばれた。
「さっき教えたマッサージって出来そう?」
「……っ…」
それはもう客に触れということでは……
俺はつい唾を飲んで頷いた。
たかが肩揉みなのに、客に入れといきなり言われ、変な緊張が走る。
そうか、皆急にそう言われて仕事を任されていくんだな……。
店を見渡せば、さっき泣いていた新人が緊張しながら客と会話して頭皮マッサージをしている。
頑張れっ…
つい心の中で俺はその子を応援していた。
って人どころじゃない。
俺も今、床の掃除人から接客するという立場に立たされているわけで……
客はあの、花田さんだった。。。
店長が多分、許可を取ってくれたんだろう。カメラに映ることと、俺の接客の練習をさせてもらうように。
花田さんは見たとこ40代──
新しく売り出した藤沢 聖夜がターゲットとするファン層だ。
そう思うと緊張とは別に、変な意気込みが俺の中で沸いてきていた。
この感覚だ──
俺が役者という仕事から脱け出せないのはこの高揚感。
試されていることに常に挑み続ける緊張と高揚。
仕事を急に宛がわれ、少し怯えていた感情はもう何処にもない。
俺は藤沢 聖夜だ──
美容師の卵、それを演じればいい。
そう覚悟を決めて花田さんに新人らしく微笑み掛けた。
先ずは顧客第一号。
ターゲット 花田 郁世 46歳──
ゴングの鐘が頭で鳴り響いた。
集めた髪をゴミ箱に捨てていると店長に呼ばれた。
「さっき教えたマッサージって出来そう?」
「……っ…」
それはもう客に触れということでは……
俺はつい唾を飲んで頷いた。
たかが肩揉みなのに、客に入れといきなり言われ、変な緊張が走る。
そうか、皆急にそう言われて仕事を任されていくんだな……。
店を見渡せば、さっき泣いていた新人が緊張しながら客と会話して頭皮マッサージをしている。
頑張れっ…
つい心の中で俺はその子を応援していた。
って人どころじゃない。
俺も今、床の掃除人から接客するという立場に立たされているわけで……
客はあの、花田さんだった。。。
店長が多分、許可を取ってくれたんだろう。カメラに映ることと、俺の接客の練習をさせてもらうように。
花田さんは見たとこ40代──
新しく売り出した藤沢 聖夜がターゲットとするファン層だ。
そう思うと緊張とは別に、変な意気込みが俺の中で沸いてきていた。
この感覚だ──
俺が役者という仕事から脱け出せないのはこの高揚感。
試されていることに常に挑み続ける緊張と高揚。
仕事を急に宛がわれ、少し怯えていた感情はもう何処にもない。
俺は藤沢 聖夜だ──
美容師の卵、それを演じればいい。
そう覚悟を決めて花田さんに新人らしく微笑み掛けた。
先ずは顧客第一号。
ターゲット 花田 郁世 46歳──
ゴングの鐘が頭で鳴り響いた。

