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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第30章 バイトの王子様
電車に乗るとメールの着信がチカチカ点滅している。
夏希ちゃんかな?あたしはそう思いながらメールを開いた。

“パーマの調子はどうですか?”

施術後のお伺いメールだ。

発信者はもちろんマモルさん。マモルさんは髪を弄った数日後にこうやっていつもお伺いのメールをくれる。

たぶんこの嫌みにならない気遣いも女性客の心を掴む腕なのだろう。

“かなり手入れしやすいです。直毛の時よりも寝癖の誤魔化しがきいて楽チン(*^▽^)/”


またまた女子力の低いことを言ってしまっただろうか…

そう思いながらも返ってきたメールは

“はは、なら薦めて良かった(^-^)b 倉ちゃんに似合いそうなカラー剤も注文したから来れる時に連絡ください”

「………」

うーむ…

鮮やかだ。


こう言われたら行くしかない…

商売だとわかっていながらもこんな先手を打たれたら客は離れられないな…

売上げ№1になるには技術とは別に売り込み方もあるのかも──


せっかくだ。時間が出来たから今日、行ってみるかな?

思ったが吉日。
あたしは直ぐに返信した。
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