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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第31章 愛し合ってるからこそ…

俺は何となく晶さんの手を握る──

何の不安の現れか、今はとにかくそうしたかった。

「先にどっち送る?」

「俺のマンション行って──…」

俺は楠木さんに答えながら晶さんの手を強く握り返す。

「晶さん、俺のマンション玄関しか知らないよね? 今日見て行きなよ?」

「………」

まるで驚く顔をする晶さんを覗き込んで俺はさらに手を強く握った。

肌を合わせてると晶さんの躊躇いがよくわかる。

頷きながらも急な誘いに明らかに動揺の色が隠せない。

俺に握られていた手を一瞬引き戻そうとした晶さんに笑い掛けながらも俺は有無を言わせないようにしていた。

「また社長のマンションに戻るのか?」

「戻らない。今日はこっちで休む──」

俺のマンションに着いて運転席から尋ねてきた楠木さんにそう答える。

晶さんはそんな俺を見てえっ?と目を見開いていた。

「いいじゃん。晶さん明日、休み。俺も明日、休み──…何も問題ないよね?」

寝るところが社長のマンションから俺のマンションに代わるだけ。なのにさっきから晶さんのこの戸惑いようはなんなんだろう──

車を降りて晶さんの手を握ったまま、俺はエレベーターに乗り込んだ。

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