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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第32章 これがTV局

「前の撮影は何? ドラマ?」

ドラマならちょっと早めに行って覗かせて貰おうか?

他人の撮影風景は結構楽しいもんだ。自分の仕事じゃないから気楽に観ていられる。

「CMですよ」

「CM? なんだ、CMか…」

「ええ、下着メーカーか何かの…」

「下着!?……」

案内するADの漏らした情報に、ちょっとだけスケベ心が芽生えてしまった。。。

「ちょっと覗かせて貰おうかな…」

「撮影はさっき終わったみたいですよ? セットが大掛かりで片付けに手間取ってるくらいで…」

「なんだ……、終わったんだ…」

気持ちがっかりな俺を笑いながらスタジオにそのまま直行してADはドアに手を掛けた。

タイミングがよかったのか中からモデルらしき男が姿を見せる──

この業界は何においても挨拶という礼儀には厳しい世界だ。
俺は入り口を開けて声を掛けた。

「あ、お疲れ様でした──……」

「───……」

前を通り過ぎたのは外人モデルのマリオだ…

そして、その後に続いて出てきた女性モデルはまるでムンクの叫びの絵とも負けず劣らずの形相で目を見開いて俺を凝視していた……。

「……っ…きら…さん…っ…」

何よりも驚いた俺の絞り出した声が掠れる──

「…っ…これは一体っ…」

余りにも衝撃的過ぎて、俺の口から言葉が直ぐには出ては来なかった──

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