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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第32章 これがTV局

「なんだ? 何か物申しでもあるか?」
「……あるよ。あるに決まってんじゃん!」
晶さんを責めてもしょうがない──
この目の前の髭が一枚噛んでいるのは百も承知。
俺は仕事を終えて事務所に戻るなり、社長のデスクに不作法にもケツを乗せて腕を組んだ。
「今日、Tテレのスタジオで晶さんとマリオを見かけたけど?」
「──!…」
突然の切り出しに社長は確かに目を見開いて見せた。
その一瞬の動揺を隠すように社長は上着のポケットをおもむろに探りだす。
「だったらなんだ?」
開き直ったなこの髭っ…
髭は直ぐに真顔を取り繕うと取り出した煙草に火をつけていた。
「なんで晶さんを業界に引き込むわけっ…」
「仕事がくるんだから仕方ないな」
「──…っ…」
「お前も一々そんなことで目くじら立ててる場合じゃないだろう?」
平然と答えながらも髭は切り出すように口にした。
「場合じゃないって何が?」
「マリオに仕事を持っていかれるぞ」
「………」
髭は不吉なことを口にする。
「は、…持っていかれるって何が? マリオと俺じゃ、元々路線も違うし…」
何を急に言い出すかと思えば──
マリオと俺では元々持ってるイメージが異なる。よって仕事が被るなんてあり得ない。
「以前まではな……」
「………」
高を括る俺に社長は一服、煙を吐くと意味深な目を向けた。
「……あるよ。あるに決まってんじゃん!」
晶さんを責めてもしょうがない──
この目の前の髭が一枚噛んでいるのは百も承知。
俺は仕事を終えて事務所に戻るなり、社長のデスクに不作法にもケツを乗せて腕を組んだ。
「今日、Tテレのスタジオで晶さんとマリオを見かけたけど?」
「──!…」
突然の切り出しに社長は確かに目を見開いて見せた。
その一瞬の動揺を隠すように社長は上着のポケットをおもむろに探りだす。
「だったらなんだ?」
開き直ったなこの髭っ…
髭は直ぐに真顔を取り繕うと取り出した煙草に火をつけていた。
「なんで晶さんを業界に引き込むわけっ…」
「仕事がくるんだから仕方ないな」
「──…っ…」
「お前も一々そんなことで目くじら立ててる場合じゃないだろう?」
平然と答えながらも髭は切り出すように口にした。
「場合じゃないって何が?」
「マリオに仕事を持っていかれるぞ」
「………」
髭は不吉なことを口にする。
「は、…持っていかれるって何が? マリオと俺じゃ、元々路線も違うし…」
何を急に言い出すかと思えば──
マリオと俺では元々持ってるイメージが異なる。よって仕事が被るなんてあり得ない。
「以前まではな……」
「………」
高を括る俺に社長は一服、煙を吐くと意味深な目を向けた。

