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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第33章 ラブライフ
俺はもう重症だ──

とてもとても重い病に掛かってしまった。

これはきっとどんな名医に掛かっても絶対に治せないんだろうって自分でも自覚しているわけで──

俺を見て笑う晶さんの頬を薄明かりの中で手探りしながら優しくなぞる。

晶さんは少し擽ったそうに首を竦めて笑いを溢していた。

「もうすぐだね、撮影終わるの」

「うん…」

囁く晶さんに答えながらその身体を抱き寄せる。

自分と同じシャンプーの香りを感じる晶さんのつむじに鼻先を押し宛て、俺は晶さんの頭を包み込んだ。

俺の背中に回った晶さんの手がぎゅっとしがみついてくる。

それが嬉しくてしょうがない。そんな幸せを噛み締めながら好きな人を思いきり腕に抱き締める。

もうこんな幸せを知らなかった日々には戻れない。

ずっと……、芝居だけに打ち込み人が求める役を演じて自分でもそれに満足してた──


こんな幸せを、どうして知らずに今までやってこれたんだろうか──


そう思いながら、腕の中でいつの間にかぐっすり眠る晶さんの寝顔を見つめる。

晶さんの小さなベッドより、はるかに広いせいかゆとりを持って身体を休められる。

それでもぴったりと身を寄せて俺は晶さんを抱き締めた。

くっついて眠るとベッドにはかなり余りができる。大きい意味がないと自分で思いながらも晶さんからは離れられない。

寝返りを打っては離れて行く晶さんを度々自分の方へと引き寄せながら、俺もゆっくりと目を閉じていた。
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