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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第33章 ラブライフ
後ろで束ねていた艶やかな光の君の黒髪が肩からはらりと前に落ちる。

月を背にして覆う影──

「母上はわたしが単なる若気の気狂いだとでも言いたいのでしょうっ!? 躰さえ与えて置けば気が済むと…っ…まさかそう高を括っていたのではありませんかっ…」

考えていたことを見抜かれて、藤壺は目を見開いた。

その表情を見て光の君は悔しげに顔を強く歪めると、押さえ付けていた藤壺の衣を強引に剥ぎ取っていた──

強く吹く風に桜木が揺れる。

辺り一面に舞い散る桜吹雪。幻惑の夜空に金色の盆のような月が歪んで見える──

白い肌、ふくよかな乳房を手繰り寄せて這う熱い吐息。

最後の戯れと決めて藤壺は閉じた瞳の端から滲んだ涙を溢していた──

それは嬉し涙なのか
息子だと思いながらも昂る我が身に課した穢れへの涙なのか──

手放しで放置していた細い腕が若い男の背中に回る。

息を切らし、上下に激しく揺れる躰。

血の繋がりはなくともこの男は我が息子──

自分を妻にと、めとった男の実の息子…

「はあ……っ…母上っ…」

義理の母に女を求めながらも母と呼ぶ──

この罪をどう償うのだろうか──


小さく身震う躰を上に預けたまま、光の君は藤壺の目尻に滲んだ涙を指先で拭いさる。

そして吐息を溢し、震える頬に軽く口付けた。

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