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第33章 ラブライフ

社長にも言われてる。ここらで踏ん張れと──

幸い、最近の舞花はファンからの支持率も上がってきている。売れないグラビアガールの頃からしたら確実にファンも増え、特に女性からのファンレターは数を順調に伸ばしている。


女優が乳房を見せた体当たりの演技。これは台詞がなくとも注目を確実に浴びる。

ましてや触るのではなくて俺に舐められるわけで……


晶さん……大丈夫かな…っ


気持ち、俺の中でちっちゃな不安が沸いていた。


裏では確かに遊んでた俺でも思う。今回の表立っての役、光の君に関してはハッキリ言ってエロさも半端ない。

今までが家族とか、学生物とか料理人に弟子入りなんてヒューマン物の役処ばかりだったのがいきなり平安の衣を脱いでヤりまくり三昧なシーンばかりだ。


したがってエロだけで視聴者を食傷気味にさせない為に妖艶さ、美しさを演じて撮影スタッフも映像で魅せる方法を駆使している。

綺麗なラブシーンは飽きることなく観ていられるからだ──


舞花の意志が固まったことを確認して、結局先程の濡れ場のシーンを最初だけ、撮り直しする手筈となった。

夜に桜が舞うってだけでも映像的には十分な妖艶さが漂う。そして指示されたように俺は舞花の衣を剥いで目の前で揺れるその乳房に頬を寄せてゆっくりと口に含んで魅せた。