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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第35章 予測不能のシナリオ

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「さっきのことなら謝るからっ…水掛けたことも謝るっ…だからここ出てくのだけはやめてっ…」
「……っ…」
「晶さんっ…頼むからっ…」
どんなに泣きそうな顔を見せても晶さんの表情は変わらない。
一歩も引く様子が窺えず、単純に恐いなんて思っていたことに強い後悔が沸いていた……。
「晶さん…ほんとにっ…さっきのことなら謝るから…」
「触らないでっ…」
「…っ……」
懇願する俺から晶さんは顔を背ける。そんな晶さんの肩に手を置こうとしたら、また冷たく手をはたかれた。
控え室での時とまったく同じだ──
晶さんは明らかに俺を拒絶している。
目の前の晶さんを見つめ、どうしたもんかと俺の口から大きなため息が漏れていた。
「ねえ…晶さん……」
「………」
「ほんとにごめん……」
「謝るならバック返してっ」
「それはムリ……」
目を合わせることのない晶さんは唇を噛んでは何かを堪える表情を覗かせる。
そして取り上げたバックに視線を落とすとチャックを開けたままのそこからは、無理に詰めた晶さんの歯ブラシが覗いていた。
前に晶さんと買ったアニマル柄の歯ブラシセット。
キリンの模様が入ったそれは、まるでペアの片割れと引き離されたことを悲しんでいるようだった。
「さっきのことなら謝るからっ…水掛けたことも謝るっ…だからここ出てくのだけはやめてっ…」
「……っ…」
「晶さんっ…頼むからっ…」
どんなに泣きそうな顔を見せても晶さんの表情は変わらない。
一歩も引く様子が窺えず、単純に恐いなんて思っていたことに強い後悔が沸いていた……。
「晶さん…ほんとにっ…さっきのことなら謝るから…」
「触らないでっ…」
「…っ……」
懇願する俺から晶さんは顔を背ける。そんな晶さんの肩に手を置こうとしたら、また冷たく手をはたかれた。
控え室での時とまったく同じだ──
晶さんは明らかに俺を拒絶している。
目の前の晶さんを見つめ、どうしたもんかと俺の口から大きなため息が漏れていた。
「ねえ…晶さん……」
「………」
「ほんとにごめん……」
「謝るならバック返してっ」
「それはムリ……」
目を合わせることのない晶さんは唇を噛んでは何かを堪える表情を覗かせる。
そして取り上げたバックに視線を落とすとチャックを開けたままのそこからは、無理に詰めた晶さんの歯ブラシが覗いていた。
前に晶さんと買ったアニマル柄の歯ブラシセット。
キリンの模様が入ったそれは、まるでペアの片割れと引き離されたことを悲しんでいるようだった。

