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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第35章 予測不能のシナリオ

俺を見ないように背を向けた晶さんの後ろ姿を見つめ、俺の唇が不意に歪む。

しくじった──

本気でそう思う。

胸に言い様のない不安が迫るのは、怒ってしまったのが俺ではなくて晶さんの方だから……

いつもなら俺が勝手に妬き持ちやいて、挑むように喧嘩ふっかけて──

毎回俺から折れて許してたから……

仲直りも何も、はっきりいって俺の一人芝居のようなものだった。

だからこそ今回はどう振る舞っていいかがわからない。

“女が口に出した時は腹、括った時だって思った方がいいぞ”

何かを思い詰めてしまった晶さんを見て、何故か昔、風間さんがボヤいた一言が今になって脳裏に甦った。

確か離婚直後の撮影の時に物思いに耽った風間さんが突然放った言葉だ……

離婚……

「……っ…」

嫌なことを思い出した俺の顔色が青を通り越して白くなる。
それと同時に晶さんから奪ったバックをその場でひっくり返して中身を床に落とした。

「ちょっと…なにすっ…」

「元に戻すだけだから大丈夫──」

「……っ!?…」

「あ、晶さんは気にしないで座ってていいよ。俺やっとくし」

にっこり笑って散れた服をまとめてクローゼットに押し込む。

そんな俺の振る舞いはもう無謀も承知の上だった──
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