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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第35章 予測不能のシナリオ

取り合えず押し込めるだけ押し込む

何をどこに片付けるなんてことまで気が回らない。

晶さんがここを出て行こうとしていたことがただただ恐怖で、そのことをなかった事にしてしまおうという思いで胸が一杯だった──


「片付けても無駄だから」

誰かが背後で何か言っている

「荷物なんかなくたって出て行けるから好きにすれば」

「──……」

「……ふ…いいよ、片付ければ。服なんて買えばいいだけだし」

荷物をクローゼットに詰め込む手を止めた俺に、晶さんはたたみかけるように嫌な笑いを浮かべて言った。

「……そんなに…」

「………」

「そんなに水掛けられた事が気に入らなかった?…」

「………」

「晶さんを落ち着かせるためにっ…て、思ってやったことだけどそんなに気に入らなかった?」

「……っ…」

真っ直ぐに顔を向けて問い掛けたら晶さんは少しだけ唇を噛んでいた。

「言いたいことあったら言って? 気に入らないことあったら謝るから…」

「…っ……」

「言ってっ…」

「気に入らないことだらけに決まってるでしょっ…っ」

「だったらっ…」

「………」

「もう……っ…気のすむこと何してもいいからっ……っ…お願いだから出ていくのだけはやめて…っ…」

「………」

「……やくそく…したじゃんっ…」

晶さんに詰め寄りながら口にする。それでも唇を強く結んで抵抗を見せる晶さんを思いきり抱き締めた。


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