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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第35章 予測不能のシナリオ

「出て行く以外なら何やってもいいって言ってるじゃんっ…」

「何やっても今は治まらないから出るって言ってるの!こんなっ…水掛けるだけで治まるわけないでしょっ…」


「──……」


空のコップを握り締めた手を振り上げる。そんな晶さんに思わず息を止めた。
投げ付ける手前で晶さんは怒りを堪えた表情見せる。
明らかに何かを言いたくてしょうがない表情。

ただ、コップを投げられるよりも怖いのは、晶さんが俺から離れていくという現実だった──

「投げれば──…」

「……っ…」


頼むからそれで許して欲しい──


晶さんはわかってない。

この先独りになった俺がどれだけ苦しい思いをするのか──

晶さんに見捨てられた俺がどんなに脆く崩れてしまうか……

必死ですがる姿をこれだけ見せても晶さんはわからない。

これじゃ、出ていかないなんて約束しても何も安心なんてできやしない──


「投げていいよ…それでここを出ていかないなら……っ…俺、いくらでも的になるし…っ…その方が出て行かれるよりよっぽどいいよっ…」

「……っ…」

強気の発言にも関わらず言ってる内容は切なすぎる。

「いいよ…そこにあるもの好きに投げれば…っ」

そう口にした途端に色の付いた粉が目の前で飛び散った──

黄色い色はターメリックだ。

晶さんはキッチンにあった調味料をご丁寧にも蓋を外してぶっかけてくる。

「……ぶ…わっ…ちょっ…」

晶さんの過激な性格上──
硬くて攻撃力の高い瓶類が跳んでくると思い込んだ俺に、思わぬ不意打ちを晶さんは喰らわしてくれていた。

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