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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第35章 予測不能のシナリオ

「晶さん」

カラフルに染まった晶さんの顔を上げさせて覗き込む。

暴れて少しは気が晴れてくれたのか?

大人しくなった晶さんはやっぱり未だ、俺から目を逸らしてくれる…

微かに俯いた晶さんの動きを止めるように俺は半ば強引にキスをした。

仲直りできるきっかけになるならなんでもいい──

そう思いながらも重ねた唇に晶さんはいっこうにその気になる気配を見せてこない。

「いや?…」

「………」

口さえも開かず、晶さんは無言で頷いた。

なんか切ない。苦しいため息が漏れて調味料まみれの顔を擦るように撫でながら頭を抱える。

控え目に嫌がる晶さんに結構なショックを受けてる自分がいる。

今日に限って強引にセックスに雪崩れ込むことが何故かできない──

「どうして嫌?…」

こんな時にこんな質問、尚更嫌がるって思うのにどうしても訳を知りたい自分がいた。

更に顔を覗く俺から晶さんはもっと目を伏せていく──

「もしかして嫌いになった?…」

冗談混じりに聞きながらかなりビビって頬が牽き吊る。

「ねえ……晶さん…何か言って?」

せめて言葉を交わすだけでも…
そう願う俺の前で晶さんは無言の唇を更に強く結び直していた……

もうため息つくしかない

晶さんの顔を服の袖で拭いてあげながら機嫌を取るようにまた顔を覗き込む。

おどけて笑って見せて
優しく顔をつねってみて

なんとか晶さんの反応を引き出そうとして不意に“もう無理かも”なんて感情が沸き上がった──

「晶さん…だめだからね……」

この言葉だけで何を牽制したかわかった筈だ

微かに目を見開いた晶さんをゆっくり抱き締める。

小さな頭を包むように引き寄せて、短い髪から覗く白い耳たぶに口を寄せた。


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