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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

・
───
「……はぁ…」
午後を回った喫茶店。
和らぎでナプキンの補充を一通り済ませ、カウンターに戻ったあたしの口から小さな溜め息が漏れた……。
午後の休憩時間。テーブルに顔を伏せたら並んで座っていたマスターが新聞を読みながら声を掛けてきた。
「どうした? 今日は来たときからそんな調子だな?」
「………」
返事をせずにカウンターに頭を付けたままマスターの方を向く。
「声も出せんか」
あたしは首を縦に二回振って頷いた。
鼻で呆れ気味に笑ってまた新聞に目を向ける。そんなマスターをぼんやり眺めながらポケットから携帯電話を取り出した。
画面には着信マークが記されている。
その送り主は誰だか想像できるわけで……
カパッと開き、そして静かに閉じて目を伏せた。
憂鬱だ──
夏希ちゃんが送ってくれた沢山のメールを読んで、そんな感情が湧いてくる。
鬱陶しいとかそんなんじゃなく……
少しだけ…
ううん、たぶん…
あたしの中で、かなり大きな不信感が募り始めている。
撮影後の控え室での一件はあたしにとって、結構大きな出来事になっていた。
あたしのことが大好きな夏希ちゃん
あたしのことが大好きだった筈の夏希ちゃん……
何を言っても離れない別れないの一点張りでしつこいくらいに可愛いストーカーな夏希ちゃんは……
あの日、
あたしよりも舞花を優先した──
───
「……はぁ…」
午後を回った喫茶店。
和らぎでナプキンの補充を一通り済ませ、カウンターに戻ったあたしの口から小さな溜め息が漏れた……。
午後の休憩時間。テーブルに顔を伏せたら並んで座っていたマスターが新聞を読みながら声を掛けてきた。
「どうした? 今日は来たときからそんな調子だな?」
「………」
返事をせずにカウンターに頭を付けたままマスターの方を向く。
「声も出せんか」
あたしは首を縦に二回振って頷いた。
鼻で呆れ気味に笑ってまた新聞に目を向ける。そんなマスターをぼんやり眺めながらポケットから携帯電話を取り出した。
画面には着信マークが記されている。
その送り主は誰だか想像できるわけで……
カパッと開き、そして静かに閉じて目を伏せた。
憂鬱だ──
夏希ちゃんが送ってくれた沢山のメールを読んで、そんな感情が湧いてくる。
鬱陶しいとかそんなんじゃなく……
少しだけ…
ううん、たぶん…
あたしの中で、かなり大きな不信感が募り始めている。
撮影後の控え室での一件はあたしにとって、結構大きな出来事になっていた。
あたしのことが大好きな夏希ちゃん
あたしのことが大好きだった筈の夏希ちゃん……
何を言っても離れない別れないの一点張りでしつこいくらいに可愛いストーカーな夏希ちゃんは……
あの日、
あたしよりも舞花を優先した──

