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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

「ちょっ…」

「危ないからどいてろ」

まとわりつくあたしを邪険にして高槻は自転車をトランクに積み込んだ。

「何するのっ」

「見かねた神が家なき子を送ってやるんだよっ」

「何それっ? てかべつに家なき子じゃないからっ…」

反論したあたしを高槻は振り返る。

「どうせ行き先は叔父さんの所だろ?」

「………」

「結局は居候だろ?」

「……っ…」

高槻の返しにあたしはうぐっと言葉が詰まっていた。

「でも家はあるから別に家なき子じゃないしっ…」

「はいはい、わかったから」

自転車がかさ張り閉まり切らないトランクを軽く閉じながら、高槻はあしらうように返事をする。

「とにかく乗れ。送るから」

「…っ……ちょ、…」

二の腕をしっかり掴むと高槻は引き摺るようにあたしを助手席に押し込んだ。

相変わらず強引だ。
これじゃ誘拐と変わらない。

「シートベルトしろよ?」

当然のように言われて無言でシートベルトを回した。

これでもう誘拐ではなく同意の上ってやつになるのだろうか。

高槻は大人しく助手席に収まったあたしを確認すると、くすりと笑ってハンドルに手を掛けた。

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