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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

薄暗い車内。
民家が立ち並ぶ小路は小さな外灯に照されている。

その灯りが反射して、高槻の表情を半分だけ見えにくくしていた。

軽く笑った高槻の表情は、昔隣にいたあの頃よりもとても大人びて見える。

そう言えば久し振りに隣に並んだ気がする……。

動き出した車の中、意外にも高槻はあまり喋らない。
そのせいか、あたしは色んなことを考えて物思いに耽っていた。

聞きたいことがあるなら聞けばいいのに……。

言いたくないけど話したい。

そんな矛盾が心の奥に生まれてくる。

でもコイツには言っちゃだめだ。

なんて思ってしまう。

それみたことか。なんて言われたら癪だ。

多恵ちゃんにも……夏希ちゃんとのことは愚痴れない。

こんな時……

相談できる人が何処にも居ない……。


知らず知らずの内にまたため息が零れた。

「着いたぞ」

マンションの下で車を停めて高槻は自転車をトランクから下ろした。

荷物を代わりに肩に担いで高槻は相変わらず黙ったまま、部屋の前まで着いてくる。

また強引に上がり込む気だろうか……。

開けた瞬間にどうやってドアを閉めようか……。

高槻を閉め出す為の策をあれこれ練りながらドアを開けると高槻はバッグを差し出していた。

「じゃあな。戸締まりしっかりして休めよ」

「……え…」

あっさり背を向けた高槻に拍子抜けした声が出る。

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