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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

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「はあ……晶さん……マジですか…」
撮りを済ませ、戻ったホテルの部屋で溜め息と共にそんな言葉が小さく零れた。
虚脱感ありありで仰向けにベッドに倒れ、天井を暫し見つめる。
開いたままの携帯電話を握り締め、俺は途方に暮れた……。
ヤバい──…なんて嘆く気力ももう残っていない。
電話を掛けてもメールを打っても全てスルーされまくる。
そう。スルーだ……。
明らかに晶さんは俺からの連絡を“無視している”
今はもう、ただひたすら祈るしかない。
“どうか帰ったらいつもの晶さんで居てくれますように──”
どうか……
どうか……
部屋に居てくれますように……
本当なら今すぐに仕事を切り上げてマンションに戻りたいけど。
悲しいかな、俺は根っからのプロ。
子役から培った責任感はそう簡単には変えられない。
ただ……
もし晶さんが俺の部屋を出て行ったとしても、また連れて戻ればいい。
なんて、そんな悠長な余裕も微かに胸の端にはあった……。
何度離れても
いくらでも迎えに行けばいい。。。
そう。
俺はストーカーだから。
晶さんだけしか愛せないストーカーだから……。

