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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

「おお、お疲れ。晶もアイス食べるか?」
マスターが労うように声を掛けてくる。
高槻に目をやれば、美味しそうに口を動かしている。
その手元にはマスターがサービスで出したアイスが小さな器に盛られていた。
和らぎ自家製のヨーグルトアイスだ。
カレーを食べた後の口直しにはぴったりの酸味まろやかな爽やかアイス。
確か、ランチのデザートに付いていたはずだけど……
「いやあ、高ちゃんが旨い旨いってあんまりにも言うからな……」
「サービスで出したわけだ……」
あたしの返しにマスターはハハッと笑う。
「旨いよマジで。売ってたら俺、普通に買う」
「晶ちゃんも食べれば?日保ちしないから残したってしょうがないし」
ママもアイスを食べながらそう、すすめてくる。
アイスを入れたタッパーの蓋を開けるとママはスプーンで中身を削りながら高槻の器に追加で盛った。
厨房ではヤカンのお湯がピーピー鳴っている。
「おい、お湯沸いてるぞ」
「あなた止めてきて」
煙草を消しながら言ったマスターにママが速攻で返した。
「お前、そこに居るんだから止めてこいよ」
「あたしアイス持ってるから」
厨房の入り口を塞いで立っていたママはアイスを食べながらそこを離れる。
ん? なんだか雲行きが怪しい。。。
反抗的なママの態度にムッとしたマスターが眉を潜めてママを見る。
ママはそ知らぬ顔でアイスを黙々と口にし続けていた。

