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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

「ねえ晶ちゃん。この間なんかね、出掛けて帰ってきたと思ったらお前にお土産だ。って、この人ブランドのバッグぶら下げてきたわけ」
「うん、よかったね」
「何がっ!? 良くなんかないわよ」
あれ?同意したつもりなのに噛み付かれちゃった………
安易に返事をしないほうがいいらしい。。。
少しずつ白熱してくるママに、マスターは顔を掻きながら目を游がせる。
「お土産のバッグ買って貰って何がいけなかったの?」
苦笑うあたしの言葉にママは待ってましたとばかりに話し出す。
「あたしの誕生日に何も買ってやらなかったからって買ってきたバッグ。あちゃら産の偽物だったの」
「うん」
「でね、一応あたしも“わあ、ありがとーうれしー!”って言ったわよ。まあ、昔は本物ばかりくれたけどさ、この歳になって誕生日気にかけてくれるだけでも有り難いって思ったの!お小遣い余裕なかったんだなー…結構渡してるつもりだったんだけどなー…って感じながらさ、この人の服を洗濯しようとしたら……」
ママはそこで一呼吸つく。そしてあたしの肩を叩いた。
「あったじゃない」
「なにがあったの?」
「諭吉を七枚折り畳んで煙草のケースに隠してたのこの人!」
「………」
「パチスロで勝ったお金を隠し持ってあたしの誕生日プレゼント値切ったのよコイツ!」
あなたからこの人
この人からコイツへと、マスターの呼び方が段々雑になっていくのはママの怒りが深い証拠だ。

