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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第36章 想い違い

「でね、何に使うんだこのお金はって聞いたわけ」
ママは止まらない。
もう誰にも止められない。
「そしたらなんて言ったと思う?」
続きを催促しろと言わんばかりにママはそう口にする。
「な、なんて言ったの……」
「そしたらね、次のパチスロの軍資金だって!コイツ悪びれもせずに言うのよ?偽物のバッグ渡しとけばあたしが黙って引き下がるって思ったのかしら?でも引き下がったわ」
「そうなの?」
「そうよ!晶ちゃん、こんな時我慢するのって必ず女の方なんだからっ!男なんてホント! 調子いいのは最初だけっ!」
言い切ったママの言葉にあたしも、ピンとアンテナが立った気がした。
「それっ、あたしもそう思う!」
「でしょっ!?」
あたしの思わぬ参戦にマスターはおっ、と目を見開いた。
「都合のいいことばっかりいってころっと変わる!」
「でしょでしょっ!?」
ママは大きく頷いた。
一緒になって言い始めたあたしに高槻も身に覚えがあるらしく、気まずい表情を覗かせる。
「いやあ、女の変わりようだってまるで詐欺と変わらんと思うぞ」
マスターがやっとの思いで口を挟んで来ていた。

