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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第37章 泣けない夜

高槻もそのやり取りを見て笑っている。
「反乱なんてしょっちゅう起きてるよな親父」
「言うな、俺も反省してる」
昔気質の叔父さんは何かある度にバカヤロー!って必ず怒鳴るのが口癖だ。
褒めて伸ばせの教育方針で育ってきた新社会人は中々その気性に慣れず、ヘマして説教される度に会社を無断欠勤するらしい。
先月も左半身を引きずって家まで迎えに行ったと笑いながら叔父さんは武勇を語る。
「俺はしつこいぞー…若いのなんかに負けてたまるか!」
暑苦しい意気込みを語りながら叔父さんは目の前にくる料理を美味しそうに食べていた。
うん。やっぱり高槻は叔父さんにそっくりだ。
確信して笑いながらあたしもビールを口にした。
「いやあ、やっぱ晶ちゃんみたいな美人な子と飲むと酒もちょっとで酔えるなあ」
「はは、まさか悪酔いはしないよね叔父さん」
「しないしない、もう気分よくて今夜は最高!なあ一哉、晶ちゃんを絶対逃がすなよ!」
「──…っ…」
上機嫌な叔父さんが口にした言葉。それに思いきりビールを吹き出したあたしから、高槻はゆっくりと視線を背けていた……。

