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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第37章 泣けない夜

気の乗らなかった食事の誘いの筈が、他愛もない話題に花が咲く。

これが同郷のなせる業ってやつなのか、地元の話題でテーブルは大いに賑わっていた。

「そういや、晶ちゃんは就職はどうするんだ?」

盛り上がった笑い声が落ち着いた所で叔父さんは急にそう口にする。

「就職……」

あたしは口ごもりながら答えた。

「就職はもう諦めた」

「諦めた?」

ははっと笑いながらあたしは続けた。

「うーん…諦めたっていうか……ちょっとやりたいことがあって……」

「やりたいこと?」

「うん……」

戸惑いながらもあたしは頷く。そんなあたしを見て叔父さんは箸を止めた。

「お、いいな!若いうちにやりたいことが見つかるってのは中々ない!凄くいいことだ」

顔を付き出してにっこり笑った叔父さんにあたしも何故か自信を持って頷いた。
大学行くわけでもなくフラッと上京した都会でアルバイトづくし。。。

就職もできなかったあたしに今の叔父さんの言葉は少しばかり背中を叩いてくれた気がする。

その勢いであたしはなんの躊躇いもなく自分の夢を叔父さんに語った。

一生懸命に話すあたしの言葉に叔父さんは何度も頷いてくれる。

その様子を普段なら余計な口を挟む高槻が黙って聞いていた。

久し振りに自分の気持ちを語り尽くした気がする。

喫茶店を開いたらこんな雰囲気のお店で、こんなメニューを出して……なんて、すべてがほんとにまだ夢で想像ばかりの言葉ではあるけれど、語るだけでもほんとに楽しいって思う。

それを何一つ貶すでもなくニコニコと笑って聞いてくれる叔父さんはほんとに聞き上手だ。

だからついつい夢が溢れて止まらなかった。

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