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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第37章 泣けない夜

色々と見えないところで心の葛藤はあったものの、出た答えはそれだったんだろう……。
がむしゃらに突っ走ってきた叔父さん自身も死ぬ目に遇って初めて本気で考えたらしい。
ポックリと逝ってしまった後の会社はどうなるのか。
取り引き先は?
会社の社員は?
その家族は?
それを抱えた自分の家族は?
“倒れるのは本人の自由! 遺される人の身にもなってくださいよ”
ろくに休まず仕事の後に付き合いに出掛けて回る、そんな叔父さんに高槻のお母さんも毎回口にしていたらしい。
倒れたことで、神様がひと休みすることの大切さを教えてくれたのだと、高槻が面会に行った病院のベッド上で叔父さん本人が語って一番反省したみたいだ。
自分の親の死。
若いうちにそんなことなんて考えることもない。ましてや豪快に働きまくる元気な親なら尚のこと。
その時大学生だった高槻は、身に降りかかった現実を前にして色んなことを考えたみたいだ。
同窓会で帰省した時、ラブホテルでプロポーズしてきた高槻を思い出す。。。

