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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第37章 泣けない夜

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「藤沢さん、そろそろスタンバイお願いします!」
「はい!」
バラエティー番組のゲストとして呼ばれ、控え室で待っているとスタッフが声を掛けてくれた。
本日のゲストが誰なのか、クイズ形式で登場するために他の出演者にもバレないよう、俺は遅れてスタジオ入りし、セットの中で待機する。
街角で一般人にインタビューして、聞き出したゲストの特長をヒントに当てるクイズ。
──「あなたはこの人をどう思いますか?」
そんな問い掛けに一般人から寄せられるイメージはほんとに様々だ。
写真集を買ったとか有り難いコメントもある中、雰囲気が変わったとか色っぽいとか……
世間ではまんま、光の君のイメージが定着しつつあるようだった。
あのドラマが放送されてから、今までとは違う類いのCMの話も転がってきている。
髭の社長の思惑通り、一皮剥けた“藤沢 聖夜”それを売り込むことに成功したわけだ。

