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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

「いつから行くんだ?」

「明明後日(しあさって)」

ママがよそってくれたカレーを無心で頬張りながら、急な高槻の質問に答える。

「言ってあるのか?……あいつに……」

「………」

探るような問い掛けにあたしはスプーンを一旦置いて、横の高槻を振り向いた。
口に入っていたカレーを流し込むように水を飲む。詰め込んだカレーがゴクリと大きな音を立てて胃に落ちるとあたしはまたカレーをスプーンに掬った。

「無言かよ……」

言いたそうな素振りを見せて、何も言わないあたしに高槻は呆れながらつっこむ。

あたしは歯茎の奥に挟まったご飯粒を舌で掃除しながらちらりと高槻を見た。

「オヤジ臭い食い方するやつだな?」

「ほっといて」

「まあ、言いたくなきゃ別にいいけど……」

「嘘つけっ…ほんとは聞きたい癖に……」

やせ我慢する高槻に発破をかけながらまたカレーを食べだす。

高槻は軽くため息吐くと笑いながら珈琲を口に含んだ。

高槻と叔父さんと三人で食事をしたあの日の夜。

あたしと夏希ちゃんがどんな話をしたのかが気になるんだろう。

ずっと遠慮していたのか。それとも機会を窺っていたのか。
あれから何度かここで顔を会わせても、高槻はあの日の事には今まで一切触れてこなかった。
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