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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

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「話たのか……」
「何を?」
諦めたように見せ掛けてやっぱり間を置いて聞いてくる。
シラをきって黙々と食事をするあたしの隣で、高槻は頬杖を付くと今度は鼻から溜め息を吐いていた。
言葉にしづらいのか高槻の口が飴玉を舐めているようにモゴモゴと動いている。
何を聞きたいかはわかりきっていながら答えないあたしって意地悪だろうか?──
そう思いながらも、まだ夏希ちゃんとの事を話す気にはなかなかなれなかった。
あの日──
背中を向けたっきり。
夏希ちゃんからの連絡は一つも入らない。
メールにも、留守電にも、マンションにさえも、夏希ちゃんの影は見当たらなかった。
カレーを食べる手を止めて、あたしは目の前の器を見つめる。
“晶さんを好きで居ると……俺壊れる……”
「………」
話すも何も、それさえもさせず背を向けた夏希ちゃんのあの言葉はあたしとの別れを意味していたのだろうか……
あれは“さよなら”の意味だったんだろうか……
「……っ…」
「おい、皿割る気か…っ…」
スプーンで乱暴にカレーを食べ始めたあたしの様子に高槻が慌ててあたしの手を掴む。
「話たのか……」
「何を?」
諦めたように見せ掛けてやっぱり間を置いて聞いてくる。
シラをきって黙々と食事をするあたしの隣で、高槻は頬杖を付くと今度は鼻から溜め息を吐いていた。
言葉にしづらいのか高槻の口が飴玉を舐めているようにモゴモゴと動いている。
何を聞きたいかはわかりきっていながら答えないあたしって意地悪だろうか?──
そう思いながらも、まだ夏希ちゃんとの事を話す気にはなかなかなれなかった。
あの日──
背中を向けたっきり。
夏希ちゃんからの連絡は一つも入らない。
メールにも、留守電にも、マンションにさえも、夏希ちゃんの影は見当たらなかった。
カレーを食べる手を止めて、あたしは目の前の器を見つめる。
“晶さんを好きで居ると……俺壊れる……”
「………」
話すも何も、それさえもさせず背を向けた夏希ちゃんのあの言葉はあたしとの別れを意味していたのだろうか……
あれは“さよなら”の意味だったんだろうか……
「……っ…」
「おい、皿割る気か…っ…」
スプーンで乱暴にカレーを食べ始めたあたしの様子に高槻が慌ててあたしの手を掴む。

