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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

夕刻を過ぎ、店は会社帰りに寛ぐお客で程よく賑わっている。
そしてカウンター席では高槻と入れ代わって春姉が椅子を陣取っていた。
その隣には大御所の常連。生駒さんが新聞を広げて座っている。
「……はあ…食後の珈琲タイム……こんな時間を過ごせるって贅沢よね〜…」
春姉は珈琲の香りに酔いながらそう口にすると、通りすがったあたしのエプロンの裾を掴み引き止めた。
「こういうのってなんだったっけ?夕食後だとアフター……」
「アフターディナーティータイム!」
「そそ。それ!」
「この間、珈琲の専門書見せながら話たばっかりじゃん!」
「はは。最近忘れっぽくなったんじゃないの?春子ちゃんもそろそろこっちだな〜」
読み終わった新聞をたたみながら、ツヤツヤな頭部を光らせて生駒さんは春姉を手招きして笑っていた。
そろそろ米寿を迎えようっていう生駒さんは、この辺りでは有名な大地主。この、和らぎの大家さんでもあった。
さすがの春姉も大黒様のような笑みの生駒さんには何も言い返せないらしい。
口を尖らせて拗ねる振りをする春姉を皆で笑っていると店の扉がカランと鳴っていた。
そしてカウンター席では高槻と入れ代わって春姉が椅子を陣取っていた。
その隣には大御所の常連。生駒さんが新聞を広げて座っている。
「……はあ…食後の珈琲タイム……こんな時間を過ごせるって贅沢よね〜…」
春姉は珈琲の香りに酔いながらそう口にすると、通りすがったあたしのエプロンの裾を掴み引き止めた。
「こういうのってなんだったっけ?夕食後だとアフター……」
「アフターディナーティータイム!」
「そそ。それ!」
「この間、珈琲の専門書見せながら話たばっかりじゃん!」
「はは。最近忘れっぽくなったんじゃないの?春子ちゃんもそろそろこっちだな〜」
読み終わった新聞をたたみながら、ツヤツヤな頭部を光らせて生駒さんは春姉を手招きして笑っていた。
そろそろ米寿を迎えようっていう生駒さんは、この辺りでは有名な大地主。この、和らぎの大家さんでもあった。
さすがの春姉も大黒様のような笑みの生駒さんには何も言い返せないらしい。
口を尖らせて拗ねる振りをする春姉を皆で笑っていると店の扉がカランと鳴っていた。

