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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

「夏希ちゃんはどんな…っ…」

飛び込んでくるような勢いだった──


聞こえたその声は確かにとても切羽詰まっていて

息も切れ切れなのは急いで駆け付けて来てくれた証で──


それでもほんとにあの人なのか自信が持てないでいる俺は、髭のヤツの背中が邪魔で中々その姿が見えないことに無性に腹が立った。




「おお、一番の薬がやっと来たか」

ドアを開けた瞬間、振り返った健兄が茶化しながら笑った。

その向こう側に白いベッドが見えている。

健兄は近くに来てこっそりと口にした。

「ストレス性の胃潰瘍だと……吐血も少しあって胃の荒れ方もかなり酷かったらしい……」

「…っ…吐血も…」

健兄は呟いたあたしに頷くと、あとは任せたとでもいうように肩に手を置いて病室を出ていった。

健兄を見送ると直ぐに振り返る。
目の前にはベッドの頭上を少し高くして仰向けになった夏希ちゃんが、見開いた瞳であたしを見つめている。

その腕には点滴の管が繋がっていた──


「あ、夏希ちゃ…」

傍に行こうとした瞬間、見開いていた大きな瞳が急に強く揺れ動く。

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