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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

何だか久し振りに言い合った気がする。。。

距離を置いたお陰か今こうして逢ってみて、妙な不安は湧いてこない。


元気そうで良かった……。

静かになった病室内。

あたしは安心したため息を微かに漏らしていた。

今だ向こう側を向いたままの夏希ちゃんを見つめる。整った横顔。

ぱらつく髪の間から覗く形のいい耳が見える。

すごく久し振りな景色だ。そう感じながらじっと眺めていると、その夏希ちゃんの管に繋がれた腕が少しずつベあたしの方へと寄ってきている……。

手だけをもそもそと動かし、そっと近付いてきたその指先はあたしの手を探り当てると、摘まむように指に触れていた……。

夏希ちゃんは何も言わずゆっくりと指先だけを絡めていく。

控え目なその動きを見つめ、視線を移せば腕に刺さった点滴の針に目が止まった。

見ただけでちょっと痛々しい。

離れたら寂しくて死んじゃうなんて、真顔で本気とも冗談ともとれるようなことを言ってた夏希ちゃんは……

あたしと離れ、本当に命の危険に曝された。

あたしが居ないと夏希ちゃんはダメになっちゃうんだ……

あんなに何でも出来て仕事も順調でパーフェクトなのに

こんなにすごい夏希ちゃんはあたしが居ないだけで

ダメになっちゃう人なんだ……


そう思い直すとまた特別な感情があたしの中に芽生えてくる──

顔を背けたままの夏希ちゃんの横顔を見つめ、自然とくすぐったい想いが湧いてくる。

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