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ラブプレイ〜Hな二人の純愛ライフ〜
第38章 二人の道標

書かれている記事に目を見開く──。
そこには俺がジュエリーショップで指輪を購入した事や、以前に社長や晶さんと北海道旅行をしたことが取り沙汰されていた。
読めば読むほど裏付けがきっちり取れた内容だ。
「すごいなこの記者……」
ある意味感心した。
ここまで事実に基づいて書けるってことは情報の収集力に長けているってことになる。
ただ、別に隠そうという気持ちもないし、晶さんとのことなら俺は喜んでオープンにしたい。。。
「退院したら記者会見するぞ」
「え、そんな大事(おおごと)?……」
「イメージ守るためだ──」
「イメージってなんの?」
社長はパイプ椅子に腰掛けて腕組みをする。
「人気俳優が恋人が留守で寂しくて胃潰瘍なんて間抜け過ぎて笑えんだろう? それと事務所の軋轢──」
「………」
「その誤解を解け」
「ええぇ…あってんじゃん。“事務所との軋轢”“ブラック事務所”」
「だめだ。て、うちのどこがブラックだ」
「……チッ…」
言い切った社長に俺は舌打ちで返した。

