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Laziness と Hard working
第18章 バレちゃう?
「わかった
それからどうなった」
『管理人さんが警察に
電話したはずだったけど
全部偽物で
麗子ちゃんも私も
怖くなって
震えちゃったみたい
波瑠ちゃんが色々と
手を尽くしてくれて
本当の警察が来てくれた』
私は話せる範囲で話をしたと思う
雅貴さんは怖い顔をしていた
『雅貴さん
いつも迷惑かけてごめんなさい』
「そうじゃなくて
何で僕に連絡をくれなかったのか
そこだよね
僕が信じられない?」
『そうじゃなくて
信じられないとかじゃなくて
また迷惑をかけてしまう
そう思っちゃった
でも今はここに居る』
「心配で杏をひとりにできない
部屋にひとりで行かせた僕が
許せないよ
杏が震えてしまうほど
部屋に帰りたくなかったんだから
早く話してくれたら
一緒に部屋に入ったのに
そうじゃないな
行かせなかったな」
『心配かけてごめんなさい』
「杏が悪い訳じゃないのに
謝らないで⋯ね?⋯杏⋯
側に居てあげられなくて
ゴメン」
『雅貴さんが謝る事は
何もないし悪くない』
「これからどうするつもり?」
『警察にも行かないとだし
部屋もどうにかしないとだし
あとは⋯どうしよう⋯
⋯わからない』
「しばらくここに居ても
ひとりじゃ不安だね?」
『⋯わからない⋯
また⋯迷惑⋯かけ⋯ちゃった⋯』
「迷惑なんて思ってないから」
また震えている
手を握れば
冷たい指先
しなやかに動くはずの指は
凍りついてしまっていた
『本当にありがとう』
「杏?お風呂に入ろうか?
僕が洗ってあげるから
温まってゆっくり眠ろうね」
杏の凍りついた心を溶かせる
抱いてと言われれば
温まるまでギュとする
僕は杏を守りたい
杏も麗子さんも
あの事件の事が
関係ある事くらい
僕でもわかる
ここまで精神的に
追い詰められたのか
カウンセリングは
大丈夫なんだろうか
杏はストレス障害
PTSDだと話してくれた
話したくないのは
PTSDを知られたくなかったからか
だから人に興味が無い様子なのか
もともと杏の考え方の違いなんだろう

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