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Laziness と Hard working
第21章 八雲 警視

 みるみる美須々さんが
元気を無くし何かを呟いている


《杏も覚えているんだ
この香りはあの日に嗅いだ
日本語を喋るあの人達の誰かの香り》

〖何を呟いているんだ〗

《あの日に嗅いだ香りなんです
だから杏は不安定になってしまった
杏も嗅いだんだ
覚えているの
だから早く杏に会わせてください》

〖なに!!〗
“互いに覚えているこの香りは
誰かの香りか藤井さんは?
大丈夫なのか”

病室の前に立つと
美須々さんは息をのみ
大きく息をはいた

ニッコリ笑顔を作り
ドアを開ける

《久しぶり〜
あっ杏
やっぱり気づいていたんだ
大丈夫?
あの香りしたよね?》
真っ青な杏は酷くやつれて見えた
雅貴さんは何をしていたの

あれほど杏を頼んだのに

『麗子ちゃん!』

抱きついてきた杏は
酷く痩せていた

《杏は思い出したの?
全部⋯思い出したの?》

『まだ全部じゃないけど
私は麗子ちゃんに謝らないと

あの日
“フジイアン は オマエカ?”
そんな言葉を聞いた気がする

なんで私の代わりになったの
ずっと心配したのに』

《杏が何かされるかと思ったら
咄嗟に頷いてしまったの

杏じゃなかったから
直ぐに開放されたんだよ》

『何もされなかったの?』

《大丈夫だよ
ただ武装していたから
怖かったけど
殺されるかと思ったし》

『ゴメンナサイ
麗子ちゃんに迷惑かけちゃった
ゴメンナサイ!
ゴメンナサイ!
ゴメンナサイ!
ゴメンナサイ!

麗子ちゃんが無事で良かった』

《杏も無事で良かった》

 ·
 ·
 ·
沢山話をした

気づくと秘密はなくなっていた
八雲さんは
渋い顔をしていたが
それでも良かったと言ってくれた

〖ふたりにかな?
聞かなくてはいけない事が
日本語を話していたのは
何人居たかわかるか?

あと
藤井さんは
心当たりがあるかな?〗

『多分ふたりだと思う』

《私はひとり?
でも杏が居ないのがわかる人がいました》

〖ふたりだな
顔を知らないから
美須々さんが拐われた

知った人がいたから
直ぐに開放された

そう考えられる〗

『先日、仕事復帰の挨拶に行った時
あの香りを嗅ぎました
無理やりかもしれないけど
職場のトップが怪しい気がします』



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