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撮影会
第1章 はじまり
「この前のコス写、ツゥイッターにもアップしときまぁす、と。」
私は呟くと己のコスプレ写真へ軽く加工を施し、SNSへと投稿した。
すると、投稿には直ぐに返信が付く。
『こんにちは、マキさん!今回のコスも可愛いですね!次も期待しています!』
私は優越感、と言うよりは安心感に満たされ、自然と笑顔になった。
よかった、私はここでなら、必要とされてる。
***
私、花井麻紀はマキ、としてアニメやゲームのコスプレをしている。
初めは自分の好きな女子キャラになることで、私も自分を好きになれたり、自信がついたりするのでは、と期待していたのだけれども、今はどちらかというとコスプレ自体が好きで続けている。
もちろん、コスプレをしている間はそのキャラになりきり、当初の期待を叶えられたことも大きいのだけど。
独り暮らし学生の身分だし、衣装に使うお金を考えるとたくさんのイベントには出られないけど、大規模なコスプレイベントは見る側としても勉強になるし、積極的に出るようにしていた。
すると、イベントで見たのか、SNSで見たのか、所謂ファンだと言ってくれる方達も何人か付いてくれたのだ。
これは冴えない一人の学生だった私にはとても嬉しいことだった。
またファンの人に喜んでもらいたい。
そして、裏切ることは許されない。
テレビに出るわけでもなく、コスプレ界で有名なわけでもないけれど、私の中でこの使命感は膨らんでいった。
私は呟くと己のコスプレ写真へ軽く加工を施し、SNSへと投稿した。
すると、投稿には直ぐに返信が付く。
『こんにちは、マキさん!今回のコスも可愛いですね!次も期待しています!』
私は優越感、と言うよりは安心感に満たされ、自然と笑顔になった。
よかった、私はここでなら、必要とされてる。
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私、花井麻紀はマキ、としてアニメやゲームのコスプレをしている。
初めは自分の好きな女子キャラになることで、私も自分を好きになれたり、自信がついたりするのでは、と期待していたのだけれども、今はどちらかというとコスプレ自体が好きで続けている。
もちろん、コスプレをしている間はそのキャラになりきり、当初の期待を叶えられたことも大きいのだけど。
独り暮らし学生の身分だし、衣装に使うお金を考えるとたくさんのイベントには出られないけど、大規模なコスプレイベントは見る側としても勉強になるし、積極的に出るようにしていた。
すると、イベントで見たのか、SNSで見たのか、所謂ファンだと言ってくれる方達も何人か付いてくれたのだ。
これは冴えない一人の学生だった私にはとても嬉しいことだった。
またファンの人に喜んでもらいたい。
そして、裏切ることは許されない。
テレビに出るわけでもなく、コスプレ界で有名なわけでもないけれど、私の中でこの使命感は膨らんでいった。