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オカシ屋サン
第2章 ホワイトチョコドーム①
「美味しそうだな。なんて料理ですか?」
「え? えと、これは日替わりランチの」
「なるほど。《 豚トロカルボナーラ風 温玉 》ですね。名前だけでよだれが出そうだ」
「…あ、じゃあ…、少し食べます…?」
「いいんですか?」
この仕事をするにあたって、いかに早くターゲットの懐に入るのかが経費削減において最も大事だ。
しかも、あまりに長く付きまとっていたら周囲の人間に怪しまれてしまいますからね。
だからこそ女性に警戒されにくい僕の顔面は役に立つ。
「では、頂きます」
「どう ぞ、…──って、あのぉ…!?」
「…食べさせてくれないのですか?」
「そんな…//」
とくにこの子のように男に免疫のないタイプは、上っ面の優しさや口説き文句に騙されやすい。