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オカシ屋サン
第2章 ホワイトチョコドーム①
男の本性にまだ触れたことがないのですから。
「それはさすがに…っ…」
「恥ずかしがらずに。お願いします」
「……! じゃあ、……えと、どうぞ……」
「どうぞ?」
「じゃなくて…っ、はい、あーー…ン…」
「あーー…」
半熟の玉子がねっとりと絡み付いた豚トロが、スプーンの上でプルプルと震えている。
僕は口許に運ばれたそれを食べて、唇に垂れた玉子を舌で舐めとった。
「……っ」
「…ありがとう。ごちそうさまでした」
そして席を立つ。
ファーストタッチとしてはこれで十分ですから。
それに…たったこれだけの接触ですが、すでに僕にはわかってきました。
彼女に最も相応しい《 お菓子 》が何なのか…。
それさえ決まれば後は腕によりをかけて、彼女を絶頂に導くだけです。
──