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オカシ屋サン
第7章 苺大福②
コンプレックスは、多かれ少かれ全ての人間が持っている。
背が低い、脚が太い、目が小さい、歯並びが悪い
暗記が苦手、スポーツが苦手
空気が読めない、人前で上手く話せない。
…文字におこすと、どれも陳腐で悩むなんてくだらないと思える事ばかり。
事実、これらのコンプレックスが本人の胸中にとどまっている間だけなら、それほど大きな悩みにはならないだろう。
しかしひとたび"それ等"が他人の評価のもとに晒され、嘲笑や罵倒の種とされた時にこそ……そこに劣等感が生まれるのです。