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オカシ屋サン
第5章 バスク風チーズケイク②

そして思い出した。

見知らぬ場所だと思っていたここは三恵の家だ。

彼女が四つん這いになっているダイニングテーブルは、以前…俺が手作りのチーズケーキを振る舞われた場所。

あ…

今も、置いてある?

テーブルの隅に、食べかけの丸いチーズケーキがフォークを添えて置いてあった。

“ また他の誰かに振る舞ったって事か…? ”

エロい光景にただただ圧倒されてた俺だが、そのチーズケーキを見た瞬間、それ以上の怒りがズズっ…と込み上げる。

だから叫んだ。


この尻軽め!!


……あ、あれ?声が出ないぞ?

夢だから?喋れないのか……!?


俺は咄嗟に手を喉へやった

…つもり、だったが、身体が自由に動かない。


「フフ……、やはり人妻を犯る(ヤル)なら裸エプロンは外せませんねぇ」


そういえばさっきから喘ぐ三恵の他に、俺じゃない男の声がする。

その声は俺の意志と関係なく、"俺"の喉から出てきていた。

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