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第5章 信の恋愛事情

「・・・そっか」
「全然、知らなんだわ」
「で・・・どんな奴？」

「ど、どんなって・・・」

目の前にいます・・・
とは言えないし・・・


「・・・え～～と・・・」
「面白い人・・・かな？」

「ふ～ん・・・」
「でも・・・前に・・・好きなタイプは・・・」
「「バカで鈍感な人」じゃなかったっけ？」

「お、覚えててくれてたんだ・・・」

つい、数か月前の谷川先輩と三人の何気ない会話
先輩が気を利かせてくれた事を思い出す
覚えててくれた事が嬉しくて・・・


「お前って・・・」
「やっぱり変わった奴が好きなんだな！！」

「・・・うん」

自分でもそう思うよ
報われない恋なんて・・・
さっさと止めちゃえばいいのにって・・・


だけど・・・
面白くて・・・
お人好しで・・・
ぶっきらぼうで・・・
バカで・・・
鈍感で・・・

ユキさんの事が大好きなあなたが・・・

大好きなの