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第8章 信と時田ちゃん

「ちょっと、お腹すいたね」

気を逸らすように後藤君に訊ねた

「ん？そうだな」

「何か食べようよ！！行きたいお店があるんだ！！」

「いいよ」

前から行きたかったお店
確かここのショッピングモール内にあったよね

着くと少し混んでて・・・
後藤君と二人で前の女子高生の後ろに並んだ

（こんなお店嫌だって断れるかもって思ってたのに・・・）
後藤君と一緒に来れるなんて嬉しいな。
なんて浮かれてた

前に並ぶ女子高生が何か会話してる
美少女がどうとか・・・
いじめがどうとか・・・

一人の女の子が興奮して話をしてるようだった
もう、一人はその子を宥める様な、呆れた様な・・・

すると、私のスマホがＬＩＮＥのお知らせをしてくれた

（隣の女子高生の会話、気にならね？）

（気になるならＬＩＮＥじゃなくて直接言えば？）
何が気になるって言うの？
私は怒ったスタンプもつけて返信した

（じゃなくて・・・谷川とか、転校生とか・・・いじめとか・・・）

谷川？って先輩？なワケない・・・
転校生？このはちゃんの事？いじめ？

まさか・・・
私が後藤君の顔を見るとコクリと頷いた