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あなたがすきでたまらない
第10章 季節外れの学園祭
「はい。谷川さんも・・・お茶でいい?」

「あっ・・・ありがとうございます。いくらですか?」

「そんなんいいって。ランチ代にはまだまだだし」

「それはダメです。ちゃんと払わないと・・・」

「彼氏が怒るって?」

高橋君がからかった

「直哉のばか!!」

「なんで?」

「このはの彼氏が、先輩だって事は秘密なんだからね!!」

「それは理解るけど、彼氏居るって事にしないと谷川さんモテて大変じゃね?」

「それもそうだね・・・けど、先輩って事は内緒。いい?」

「だな。あんなにイケメンだと・・・顰蹙買うもんな」

二人がコソコソと話をしてるのを見て・・・何だか嬉しくて・・・

「けど・・・先輩がこのは迎えに来てるの見られてるもんね?先輩は何か言ってた?」

「いとこって事にしとけば?って・・・」

啓介さんは言ってたけど・・・

「そうだね!!あれだけイケメンの従兄が居るだけでも十分、男避けになるよ!!直哉もそれでいいよね?」

「りょーかーい」

高橋君はパンをモグモグしながらOKサインを指でつくった


「二人とも・・・ありがとうございます・・・」

友達っていいな・・・
教室に一人じゃないっていいな・・・
私の事を話して・・・味方してくれる人がいるだけで・・・
なんて安心するんだろう


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