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あなたがすきでたまらない
第10章 季節外れの学園祭
「さっきも言った通り、田淵は柳君が好きで・・・横井は田淵に引っ付いてる感じかなぁ?田淵が私を気に入らなくて、それに便乗したのが横井。それともう一人日野さんって子は元々、田淵の幼馴染みたいだね」

「日野さん?」

「ほら、田淵の席の近くに居た・・・浴衣の時、手をあげた女の子だよ。メガネかけてて大人しそうな・・・」

ああ・・・私の事を笑ってなかった子だ

「日野さんだけは何故か私に話しかけて来てくれたんだよね~。時々だったけど・・・」

「だよな。去年も日野だけがどうしてものペアの時とか声かけてくれたんだもんな」

「そうそう・・・誰もペアになってくれないから寂しくって・・・って!!余計な事、思い出させんな!!」

「ははは!!わりぃな。でも、田淵と仲いいけど一緒になってお前に何かしたりだとかはなかったもんな?」

「うん。最初の嫌がらせはホント陰湿でさぁ?ベタに上靴に画びょう刺してたりだとか、体操服隠されたりだとかさぁ?」

「そうだったんだ・・・」

私と似てる・・・

「でも、その度に日野さんが「ごめんね」って体操服持って来てくれたんだよ」

「日野さんが?」

私はその先を聞きたくて伊織ちゃんの言葉を待った

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