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あなたがすきでたまらない
第10章 季節外れの学園祭
「お邪魔します」

学校からすぐの啓介さんの実家
ユキさんが居ないので少し緊張が隠せなかった
それに、話って・・・?

「そんな改まらないで~。泊まった事もあるでしょ~?」

なんてニコニコと笑ってお茶を入れてくれた

「いただきます」

「どうぞ~。話って言っても大した事じゃないのよ。学校は楽しいかな?って気になってたの」

「はい。楽しいです。お友達も出来たんですよ」

お母様、私の事気にしてくれてたんだ

「そう!!良かったわね!!嬉しいわ。で、昨日信に会ったんですって?」

「どうして知ってるんですか?」

「信から聞いたのよ~。あの子道場へ寄ると必ずうちにも挨拶に来るから・・・」

なるほど・・・そうだったんですね

「で、学園祭があるんですって?浴衣喫茶とかって・・・」

「はい」

「楽しそうね~。私も見に行こうかしら?なんちゃって」

ウフフと笑うチャーミングなお母様

「でね?信に話を聞いて居ても立っても居られなくてね?」

今度は少しモジモジとするお母様

「浴衣はどうするの?」

「あっ・・・私は裏方に回ろうかと・・・」

「ダメよ~!!せっかくの学園祭なのよ?そんな事だろうと思ったのよ~。やっぱり今日会えて正解だったわ。全く・・・啓介ったら気が利かないんだから・・・」

今度はブツブツとぼやくお母様

「あの・・・?」

「このはちゃん!!二階にいらっしゃい!!」

私は何の事だかわからず・・・
お母様の後をついて行った


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