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あなたがすきでたまらない
第17章 隣の芝生は青く見える
「お前って・・・やっぱ可愛いのな?」

「何言ってるの?」

ちょっ、いきなりすぎて訳わかんない

「・・・小島がさ?お前の事好きだったって知ってたか?」

「知らなかったし!!」

「うん。俺も知らなかった。」

さっきも聞いたよ!!
私がモテてるのがそんなに信じられんか?
私の心の中のツッコミで後藤君をはたいた

「・・・ユキさんばっかで知らんかった」

・・・
改めて言わないで欲しい
傷つく。
私が。

「俺さ?お前が俺の事が好きって・・・言ってくれたから・・・自惚れてたんだわ」
「心の奥底で・・・楓は俺が好きだから・・・当たり前だって・・・思ってたんだ」

それは・・・
私も否定できない
だって・・・
好きなんだもん

「小島がお前をからかって・・・それが意味あるモンで・・・楓を落としたいからだって知って・・・小島に腹立ったんだよ」

それって・・・ヤキモチ?

「・・・楓は俺の事が好きだって・・・自惚れて・・・当たり前ではなくて・・・」

後藤君が・・・
恥ずかしそうに話す後藤君が・・・
可愛くて仕方ない
胸がキュンキュンしてしまって・・・ドキドキする
ここが資料室なのも忘れて抱きしめたくなる
抱きしめて欲しくなる

「後藤君が・・・そこまでしてくれるなんて・・・正直思ってもみなかったし・・・小島君が、私の事を好きだなんて知らなかった」

「腹立つだろ?当たり前に」

そうなの?的に頭を傾げてみた

「俺も人の事言えんけど・・・たいがいお前も鈍いな」

「・・・鈍くて悪かったわね」

いつもの調子が出て来て後藤君に言い返した

「鈍い俺で悪かった」

「え?」

そこ素直に謝るの?
調子狂うじゃない

驚いてると後藤君に・・・
抱きしめられた

「・・・お前が俺以外から好意を持たれてるって・・・知った時には気が狂いそうになって・・・頭が真っ白になって・・・俺の楓なのに。って思った」

え?
何それ?
何それ?
本当に今のセリフ後藤君が言ったの?
ちょ・・・胸が・・・心臓が・・・五月蠅い位ドキドキしてるんですけど・・・

「俺さ?初めての彼女がお前で・・・楓で・・・どうしていいのかわかんないんだよ」

やばい・・・
嬉しい・・・
キュン来ました・・・

「他の男が楓を好きだって時点で・・・嫉妬で狂いそうになった」

鼻血出そう・・・
後藤君がカッコいい

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